売買単位 2005 3 7
日本人は、ギャンブル好きと言われます。
パチンコ、競馬、宝くじ。
人によっては、株式投資すらギャンブルだと言います。
しかし、百歩譲って、 株式投資がギャンブルだとしても、
上記のギャンブルに比べれば、株式投資は、はるかに効率のよいギャンブルと言えます。
パチンコや競馬で勝てる人は、かなり少ないと言えるでしょう。
ほとんどの人が、時々、勝てるというレベルです。
ましてや、宝くじは、当たる確率が、かなり低いと言えるでしょう。
にもかかわらず、パチンコ、競馬、宝くじは、人気があり、
売上高も、非常に大きいのです。
投資効率から考えれば、株式投資の方が、はるかに効率が高いのに、
人気の点では、株式投資は、はるかに劣ります。
この原因は、何か。
それは、おそらく、売買単位にあると思います。
パチンコ、競馬、宝くじは、100円から投資ができます。
しかし、株式投資には、売買単位という制度があって、
1株では売ってくれないのです。
たいてい、100株か1000株単位で、売買されます。
たとえば、日本の代表的な企業であるトヨタ自動車は、
株価が4000円ぐらいで、売買単位が100株単位です。
だから、最低でも、40万円かかります。
これでは、庶民感覚からすれば、
「そんな大金を出すわけにはいかない」と考えるでしょう。
だから、人気の点では、株式投資は、マイナーな存在です。
庶民感覚からすれば、10万円を超えれば、抵抗感が大きくなります。
そういうわけで、売買単位を引き下げるか、撤廃するか。
あるいは、株式分割をするか。
何らかの対策を考えるべきです。
いずれにせよ、もっと小さな金額で売買できるようにしなければ、
株式投資が、大衆受けすることはないでしょう。
私の推定ですが、トヨタ自動車の株が、1株から売ってくれるならば、
かなり多くの日本人が、トヨタ自動車の株を買うと思います。